…なんとかしてタイトルを「千と千尋の神隠し」みたいに言いたかったけど思いつかなかった…
さて先日、ツイッターにUPしたネタ↓
雅楽の舞踊、「蘇利古(そりこ)」に使用される雑面(ぞうめん)という紙製の面。これをフェイスガードとして作りたい。
紙なら無料配布できるし、いよいよ暑さでマスクが辛い&飛沫対策をしなければならない飲食店にはちょうどいいのではないか、という予想。
そもそも楽しく食事しに来たのに「しゃべるな」という方が無理な話なんだけど、飛沫感染対策にナーバスにならざるを得ない今の状況だと「手を洗って」「お食事中以外はマスクをして」「できるだけお静かに」とルールを決めるしかない。こんなこと、言いたかないし、言われたくもないだろう。これがウィズコロナの新生活様式とかいうなら、飲食店なんかやっても全然面白くない。でも対応しなければならない。
で、静粛にしていただくためには、静粛コンテンツ(謎)があればいいのだ、静粛を楽しめる何かがあればいいのだ。しかし興が乗れば会話も弾む、飛沫も飛ぶ。それが人というもの。
ならば、人でなくなればいいのだ。人ならざるものであれば、人の言葉を発しない。面をつけて演じていただく間は静粛が保たれる。喋らないから飛沫も飛ばない。多少とんでも面がしっかり(ある程度)ガード。
大切なのは、視界が著しく制限され(紙だから)、スマホも隣の席の恋人の顔も満足に視ることができない状態、つまりこの世でもあの世でもない中間の存在となった自分を演じきることだ。
私やスタッフはじっと待つ神々に供物(カレー)を奉納する。
みたいなことを考えた。
ちなみに蘇利古の面は、千と千尋の神隠しに出てくる春日様とか、
忍たま乱太郎に出てくる押都長烈(おしつおされつ)とか、
岡野玲子先生の陰陽師10巻表紙のコレとか(蘇利古じゃなくて安摩だけど)、
割といろんなところで登場したりモチーフとして使用されています。
これならサクッとイラレで作れそうってことで制作。
ほっぺの三つ巴はもっとギュンギュンに巻いてるのが本当っぽいけど、あんまりかわいくないのでシンプルに。作るのはあくまでフェイスガードなので、細かいことはあまり気にしない。この巻き方、方向とか巻の強さに意味があるなら是非教えてほしい。たぶんあるんだろうな。
これをTwitterに上げたところ人生初バズりを経験。
ねとらぼ さんにもとりあげていただき、
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2006/15/news122.html#utm_source=yahoo_v3&utm_medium=feed&utm_campaign=20200615-086&utm_term=it_nlab-life&utm_content=rel1-0
同様の記事がYahooニュースとexciteニュースにも掲載されました♪
さて問題はバズった結果、店が超忙しくなるのかというと…
そんなこともなく。皆様ちゃんと新生活様式守っていらっしゃる(笑)
渾身のカレーより、編集にめっちゃ時間をかけた動画より、アプリを駆使しまくったネタ画像より、裏メニューのおしらせより何よりも、サクッと作ってUPしたフェイスガードがめっちゃバズるというね…。
バズリ記念に「安摩(あま)」も作りましたよ…
ちなみにデータはこちらからダウンロード可能です。
https://masalakitchen.jp/faceguard.pdf
期間限定ですが、コンビニでもプリント可能です。
フリーですので、全国の飲食店や施設等で配布していただいて結構です。使うお店があるかどうかしらないけども(笑)
あ、データにはキョンシーの御札もあります。我々世代は習字の授業中にめっちゃ練習した人もいるんじゃないですかね。たぶん20代には伝わらないんだろうな。こういうのを老害というんだろうな。