レーザープリンタを自分で修理してみる回

brother製のHL-3170CDWというカラーレーザープリンタを使ってるんだけども昨年秋ごろから不調に。

プリントしようとすると、紙がこんな感じでシワッシワの蛇腹折りに。
高価な自動蛇腹折りマシン。

調べると、どうやら紙に転写したトナーを熱で定着させるための「定着ユニット」なるものの故障らしく。

ざっくりいうと、レーザープリンタは「トナー」「感光体ユニット」「定着ユニット」で出来てる。

感光体ユニットで吸着したトナーを紙に転写、定着ユニットで熱を加えて定着させる仕組み。ということを故障して初めて知った…

そんなに重要だったのか定着ユニット。転写して終わりじゃなかったのね。

紙の厚みや素材によって、加熱温度が違うらしく、不適切な設定で印刷すると定着が甘かったり、逆に加熱しすぎて部品を傷めてしまうようで。今回のは後者。

これは思い当たるフシがあって、シルクスクリーンを作る際のフィルム。OHPシートにモノクロ印刷でプリントしていたけれど、たぶん普通紙設定では温度が高すぎたのだと思う。結果、加熱しすぎて部品を傷めてしまった。

薄紙設定にしてプリントしないといけなかったみたい。

メーカーの保証期限は切れてしまっていたので、普通に頼んだらどれくらいするのかと検索すると、定着ユニット部品だけで2~3万。プラス工賃。

いやいや、これ1万ぐらいで買ったやつなんで、さすがにそんなにかけられない。それなら買い直したほうが安い…

とはいえ、ここが壊れてるのはわかってるんだから、部品だけ調達できんやろうか…どうせ中国で作るんだろうから、探せばあるかも…

中国のAliExpressで発見。価格は$78.94。本当に届くかどうか、そもそもこれは正規品なのかどうか、新品かどうかも怪しいなぁ。
まぁ勉強代ならいいかな、ダメ元で。とポチる。

届かない。待てど暮らせど届かない。というかなんのレスポンスもない。さすがに一月たち「あーこれは騙されたやつかな」と思った頃に「発送したよ」というメール。

それから中国を出るまでに2週間ぐらいかかって、ようやく到着。疑って悪かった。

さて、バラして取り付け。

あれ?嵌まらんくない?

元のユニットを合わせてみる。

まさかのコネクタがオス/オス…

どうやら部品の型番とか細かく指定しないとダメだったっぽい。仕様がちがうのかな。

ではせめて、ユニットをバラして部品を入れ替えれば行けるんじゃないかと、バラし始める。

元のパーツを見ると、手前の方にある小さい4つのローラー、紙片がちぎれて焼き付いてるっぽい。これを変えたら行けるんじゃ?!

バラして

交換。

一番でかいローラー部品も擦れた感じがあるけど、とりあえず見なかったことにしてもとに戻してみる。





ダメじゃん。シワッシワ。




薄々気づいてたけど、この黒いローラーが一番重要っぽい。これが加熱するみたい。これだけ取り替えようと思ったら、ケーブルがはんだ付けされてたので今回は見送り。

蓋をそっと閉じ、ローラーを変えるか、コネクタの線を切ってオスメスを入れ替えるか。どっちがよかろうかね。

とりあえず、厚紙設定&ローラーの抑えを最弱にしたらかろうじてプリントできるので急場はそれでしのぎつつ考えよう。

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