チラシやメニューボードの作り方を時々聞かれます。
一言では答えづらいですが、需要があれば講座をやろうかな。
水曜の定休日にスタッフがマサラキッチンを間借りして、オリジナルカレーを販売する企画を昨年10月からやってるわけですが、どうせなら自分でチラシやPOPが作れるような技術や知識も身につけて欲しいなと思って簡単な講座をやりました。
パワポは使えるようなので、デジタルで作ったほうが良いところと、アナログの混合。
手描きで書いたほうが早いし効果的な部分は手書きで。
パワポで作ったほうが整理されて読みやすい部分はパワポで。
もちろん、イラレでもWordでもExcelでもいいんだけども、一番得意なソフトで思った形が出来ればなんでもいいです。
かならず、ラフを描くのがとても大切で、ラフを描く前には必要な要素(見出しとかキャッチコピーとか日時とか各種情報)を書き出しておくことが大切。
書き出した要素を入れながらラフを描き、それに合わせて撮影をして、デジタルなりアナログなりでレイアウトをしていきます。
ラフが出来上がっていれば、それに合わせて素材を構成していくだけなので、結果的に早くきれいに仕上がります。
作りながら考えると思考が右往左往してしまい、結果何が言いたいのかよくわからないチラシが出来上がってしまう。
「考える」工程と「作る」工程はわけて考えるべきですね。
もっというと、「考える」「作る」のあいだに「設計図を描く」があります。
この部分が「ラフ」。
多くの人は、頭で考えたことをPCの画面上に表現するより、ササッと紙に手で書いたほうが早いです。A4の紙面のこの部分に画像、この部分に見出し、この部分に説明文、とだいたいの範囲を囲っていく作業なんかは、圧倒的にアナログのほうが早い。
たとえ最終工程はすべてデジタル制作でも、途中はかなりアナログでも全然OK。
でもどうせデジタルで作るんだからいきなりソフト立ち上げてそこでやったが早くない?という気持ちはよーーーーーーーーーく分かるんですが、たぶんそれ幻想。
最初からデジタルで作業をはじめて効率化できるのは、自分がやりたいことをイメージして形にするまでの工程が、手書きの速度を遥かに超えた時だけです。
PCもソフトもあくまで道具なので、その操作に振り回されている割合が大きいうちは、デジタルとアナログの仕事の速度と効果を評価して、より早く正確な方を選んだほうがいいです。
不慣れなうちからデジタルに頼ることの弊害は、知っている機能や操作の範囲内に表現の可能性が狭められてしまうということです。
パワポでちゃんとした袋文字(文字に輪郭線がついたやつ。線を太くしても文字が潰れないやつ)を作るって結構面倒です。最近のバージョンはしりませんけど。
操作がわからなければ、アナログでやればいいんです。
やりたいこと、イメージしたことを実現するときに、操作を調べてデジタルで実現するほうが早いか、アナログでやったほうが早いか、スピードとクオリティのバランスで評価の高い方を選べばいい。
…と、いうような講座、需要あって人が集まるならやりたいな。
印刷に出すほどではないけど、コンビニコピーで数枚〜数十枚程度作りたい、小規模個人店向けデジアナ印刷実習、みたいな。
おわかりだと思いますけど、自分でやれば安くできます。
簡単にしようと思えばいくらでもできます。
でも簡単に作れるのかというと「慣れれば」としか言いようがなく、時間はかかります。「早く」「キレイに」「効果的に」を求めるならば予算をつけてプロに外注するのが一番いいです。やっぱり餅は餅屋、カレーはカレー屋です。
でも個人店だとそんな余裕ないのはどこも一緒。
素人チラシでも、もう少し効果を高めたい、そんな方向け。
たぶん、そんな講座です。
SNSなり店頭なりで「やってみたい!」という声をいただければどこかで時間をとって講座をひらきたいなと思います。無音ならそっ閉じですw